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「差別をしてない」と言う人が差別的な発言をする現象について

価値観・思考

前の記事はこちら↓

世の中にはいろんな差別がありますね。

「自分は差別してない」と明言する人もたまにいますが、
そう言ってるからって、差別的な発言をしていないとは限りませんよね。

僕は、そういう差別が減ってほしいと思っています。
もちろん本当は無くなればいいけど、「無くす」というのは本当に難しいことなので、なかなか言えないです。

差別を減らすために大切なことは何か、みたいなことを考えながら書いた記事です。

なぜ差別的な発言をするのか

してるけどしてないって主張する人もいる

自分のしていることが周りからは差別とみなされるであろうことは分かっているし、
なぜそれが差別とされているのか、歴史的な背景等もきちんと分かった上で、
それでも本人はそれを差別ではないと考えていて、
「差別をしていない」と主張するタイプの人がたまにいます。

そういうタイプの人は、何を言っても主張を曲げないことが多そうな気がするので、
差別をしないでくれと直接言ったところで多分それほどの効果はありません。
(僕のこの考えも偏見かもしれないけど)

差別を無くすのは難しいと僕が思っているのは、このタイプの人が一定数世の中にいるからです。

知識不足での発言

単に知識が無くて、悪気無く、人に嫌な思いをさせる発言をしてしまう人もいます。
「差別してない」と言いつつしてる人の中では、このタイプが大半だと思います。

差別的な発言をしていても、それを自覚していないから、「自分は差別をしていない」と思い込んでいるということです。

悪気が無いからって何でもかんでも言って良いわけではないし、
悪気が無いからって言われた側が傷ついたり不快になったりしないわけではありません。

そういう発言は、勘違いや偏見から生まれます。
だから差別を減らすには、勘違いせず正しく知識を得ることがとても大切だと僕は思います。

僕の体感だと、このタイプの人は、自分の発言が差別的だったと気付けば、
その後は同じことを繰り返さないように意識することが多いです。

差別的ではない人もいるけど

差別してないからって、それでいいわけでもない

中には、偏見がなく、本当に差別的な発言をしない人もいるかもしれません。
ただ、そうした人たちが、「自分は差別してないから関係ない」と思っていたら怖いなと思います。

もちろん差別は無い方が良いのですが、
その人の周りで差別的な発言をする人がいない場合、
「自分の周りで差別をしてる人を見たことがない」という状態になります。

すると、「差別を受けてると主張する人たちはいるけど、本当はそんなものは存在しないんじゃないか、本当は困ってないんじゃないか」という考えに繋がる可能性があります。

また、その人に偏見や差別意識が無いのであれば、どんな差別が存在するかを想像することも出来ないかもしれません。
誰がどんな場面でどんなことを言われて傷つくのか、何に対して困るのか、分からないのです。

知らないと変化が起きない

なぜ、”偏見もないけど差別の現状に関する知識もない”状態が問題なのかというと、
差別を増やさないことは出来るかもしれないけれど、減らすことは出来ないからです。

差別を減らしたいと考えたときに、
直接的に差別に加担していないから何もしなくていいかというと、そうではないと思います。
差別そのものの問題を軽く捉えずに、どんな差別が存在するのかをまずは知ろうとすることが大切だと僕は考えています。

知ったことを周囲に伝えてみるとか、差別を減らそうと活動をする団体に寄付をしてみるとか、署名をするとか、
何かしらの行動をする人が増えていくと、差別を減らすことが出来るかも、と思っています。

知識が増えるとどうなる?

「差別してない」って言えなくなる

知識が増えていくと、
これまで勘違いしていたなとか、
知識だと思っていたアレは偏見だったんだなとか、
過去の自分のあの発言は良くなかったなとか、
色々と気づきます。

そうすると、
「まだ知らないだけで、無意識に差別的な発言をしてしまっているかもしれない」ということにも気づきます。

知識を持っていると、「自分は差別をしていない」と明言するのってなかなかできないよねってことです。

話すのが怖くなる?

「知らずに差別的なことを言ってしまうのが怖くて何も言えなくなる」という意見も聞いたことがあります。

思考としては、僕はそれでいいと思います。
知ろうとしているからこそ怖がることが出来るのだし、
自分が差別的なことを言っていないとは限らないと自覚するのは大切です。

もちろん、
”無意識に人に不快な思いをさせてしまうのが怖い”のと
”うっかり何か言うと差別だと騒がれてしまうのが面倒で嫌だ”というのは全く違います。
今話題にしているのは前者のケースです。

正しく怖がるのは大事

「何も言えなくなる」ことへの対処として、
自分の知識や表現方法に自信がないときは、「何か良くない発言をしてしまったら教えてほしい」と伝えて会話するのが割と良いのではと思います。
保険をかけて話せば多少気持ちが楽になります。

そもそも大抵の場合、
同じ言葉を使って話していても、悪気があるのか無いのか、聞いていればなんとなく分かります。

悪気が無い人に注意をするのって、ちょっと勇気がいることもありますが、
「何か間違ってたら教えて」と先に言われていれば、
指摘したいことが出てきた時に、言いやすくなります。

何のひねりもない方法かもしれませんが、
お互いにとって結構良いのでは、と思ったりします。

まとめ

「自分は差別してない」と明言する人が差別をすることがあるのは、
多くの場合、差別のことを良く知らないからだと思います。
知っていれば、自信を持って「差別してない」とは言えなくなるのではないでしょうか。

”差別をする気はないけど、結果的に無意識にしてしまった差別”を減らしていくには、
それぞれの人が知識を付けて、出来ることなら何かしらの行動をすることが大切だと思います。

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