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僕は基本的に自炊をしています。
そして料理を作ることは基本的には好きです。
料理が好きな理由
節約できる
自炊の良いところは、まず食費が安く済むということです。
とにかく節約できます。
お金は大事なので、生活や生存にかかる費用を抑えられるのは嬉しいことです。
生活費の中から何を節約するか考えたときに、最も現実的なのはおそらく食費です。
まあでも、自由に使えるお金をたくさん持ってたら、高級な食べ物買いまくって片っ端から試しますけどね。
自分好みの味付けにできる
とはいえ、高級な食べ物を買ってみても、それが自分好みの味や触感ではなかったときは、とても残念な気持ちになります。
高いお金を払ったにも関わらず美味しいと感じられなければ、後悔すること間違いなしです。
自分で料理を作れば、完全に自分が好きな味になります。
技術にもよりますが。
どんなにチーズをかけまくろうと、ニンニクを入れようと、鰹節をのせようと、やりたい放題です。
お店に食べに行ったはいいものの、なんとなく申し訳なくて店員さんの目を盗んでこっそり卓上の調味料をかけたり、味が濃くて水が欲しいけど遠慮してなかなか店員さんを呼べなかったり、そんな気まずさとは無縁です。
単純に作業が楽しい
料理をすることは楽しいです。
切ったり焼いたり、自分の行動が分かりやすく結果に反映されるのを見ているのが面白いです。
すべて自己責任で、自己完結するところもいいですね。
お菓子作りも楽しいです。
粉を量ったり混ぜたり、生地が焼けるのを眺めたりしながら、科学だなぁと思っています。
ちなみに「はかる」はどの漢字だっけと調べたところ、
体重計は「計」と書くのに、体重をはかる・重さをはかる等の漢字表記は「量る」であることに気づき困惑しています。
でも、料理の作業自体は楽しいですが、片付けは本当に本当に面倒くさいので、
元気じゃない時はフライパンや鍋を使わない料理や調理方法にしています。
料理が嫌いだった理由
料理と性役割
子どもの頃はあまり料理が好きではありませんでした。
女だからという理由で料理を教えられていたのが嫌だったからです。
「女の子だから料理が出来たほうがいい」「将来役に立つから」
え?女の子以外の人間は料理が出来なくても将来困らないんですか?
それってどういうことですか?
日本の古い伝統的な時代遅れな価値観を正当化して、再生産しろっていうんですか?
あと、そもそも僕は女の子じゃない。
当時は言葉も概念も知らなかったので自覚してなかったけど、僕はノンバイナリーなので、少なくとも女の子でないことは確かです。
でもどう考えても、性別にかかわらず料理は出来ないより出来る方がいいに決まっています。
料理と理由
子どものころ、テレビで見た料理を作りたくて、大人に手伝ってもらおうとしたことがありました。
すると「女の子だもんね」と言われました。
単純にその料理が美味しそうだから作って食べたいと思っただけのに、
なぜ、女の子だから料理を作りたがるのだと勝手に誤解するんでしょうか?
自分自身の意思で作りたいと思ったのに、
なぜ外から与えられた「女の子」というカテゴリーが、料理をする理由になるのでしょうか?
自分の気持ちを無視され、理由をすり替えられてしまうのが納得いきませんでした。
当時はその違和感を自分の中でうまく消化できず、なぜみんなそう言うんだろう、よく分からない、なんだか嫌だ、と感じていました。
その感覚が、僕を料理から遠ざけていたのだと思います。
料理と生活力
大人になってからも、自分で作った弁当を職場に持っていったら「さすが女の子だね」「女子力あるね」と言われたことがあります。
褒めてるつもりなんだろうけど全然うれしくないし、むしろ不快なので困る。
女の子だから料理してるんじゃなくて、生活に必要だから料理してるんだよ。
料理の技術は、女子力などという定義のはっきりしないものではなく、生活力で料理力なんだよ。
今はもう「別に女の子だからじゃないですけどね」「女子力っていうか単純に生活力です」と言って相手を黙らせることが出来るようになったけど、
昔はどう返せばいいのか分からなくて、曖昧にヘラヘラ笑って誤魔化すことしかできず、本当に嫌でした。
環境と好き嫌い
実家を出てから、生活に必要不可欠なので、料理を頻繁にするようになりました。
何度も何度も料理をしているうちに、料理をすること自体がなんだか楽しくなりました。
レシピを調べたり、買い物の金額を計算したり、実際に調理をしたり。
本当は、自分はこういう作業が好きだったんだなと気づきました。
周りからあれこれ勝手なことを言われていた時は料理そのものに対するイメージも良くなかったし、
自分が料理をすると女の子だねと言われてしまうから、料理をするのが嫌でした。
でも今はそんなことはなくて、自分がやりたいからやっています。
環境って大事ですね。
環境が変わったからこそ料理をするようになったし、料理を楽しいと思えるようになったし。
みなさんも、楽しい料理ライフを。
料理をしない方や料理の時間が無い方は、楽しいお惣菜その他もろもろライフを。
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