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幼少期~大学時代について書くシリーズの第3回です。
今回は、小学生の頃の話です。
このシリーズの前回(第2回)の記事↓
小学生時代の話は、長いので3回に分割しています。
1回目である今回は、どんな感じの子どもだったのかを書いています。
小学生になると、性別に関してよく分からないことが増えて、なんだか嫌なことが多くなってきます。学校の勉強は分かりやすくて簡単なのになあ。
本人に悩んでいる自覚は無いけれど、客観的にみたら悩んでいるっぽい思考をしています。
言われた通りにする子ども
「いい子」だった(はず)
小学生の自分は、学校での生活態度も成績も比較的良い、いわゆる「真面目ないい子」でした。
言い方を変えると、自分の意見を主張せず、大人に言われた通りに行動するような子どもでした。
多分覚えていないだけで、多少は何かしら逆らったりもしていると思うのですが、基本的には「いい子」だったはずです。
「言葉通り」の癖
小さい頃についた「言葉通り」理解しようとする癖は、変わらないままでした。
どのくらい言葉通りだったかというと、
学校行事の持ち物に「ナップザック」と書いてあったので、リュックサックではなく小さいナップザックに荷物をパンパンに詰めて持っていったくらいです。
クラスの他の人は全員リュックで来ていたので、
”自分以外のすべての人が決まりを破ったくせに、自分だけが恥ずかしいことをした”ような気持ちになりました。
言葉を言葉通り理解するのはいけないことなのかと混乱しました。
ナップザックとリュックサックは、牛乳と生クリームくらい違うのに。
当時の思考
当時の自分の思考はこうです。
リュックサックと書けばいいのに、わざわざナップザックと書いてあるということは、何か理由があるんだろう。
きっと、なぜナップザックなのかと先生に聞いても、曖昧な回答をされてちゃんと教えてもらえないだろうから聞かない。
リュックサックの方が大きいし便利なのは分かっているけど、ナップザックと書いてある以上、それで行かないと怒られるかもしれない。怒られるのは嫌だ。
もし、「ナップザック”など”」と書いてあったら僕は迷わずリュックで行ったと思います。
性別も言われた通り
そのくらい、言葉通りに、言われた通りにするタイプの子どもだったので、
性別に関しても、言われた通りに理解しようと努めていました。
性別と好きなもの
周囲は自分のことを女だ女だというので、そうか自分は女なんだと思うようにして、
女の子はスカートが好きなんだと言われれば、そうか自分はスカートが好きなんだと思うようにしていたと思います。
祖父母がくれたスカートがお気に入りの服だった時期もあります。
祖父母が喜ぶからその服を着るのが好きだったのか、スカートを好きであるべきだから好きだったのか、本当にその服を気に入っていたのかは分かりませんが。
自分より他人の考えを優先した
当時の僕の好きな色は水色で、服も持ち物も、水色のものをたくさん持っていました。
色に関しては何も口を出されなかったので、自由にできたのです。
でも、もしピンクを好きになりなよと言われていたら、
水色のものを持つのは良くないんだなと思って控えて、ピンクのものを持つようにしたんじゃないかと思います。
自分自身がそれを好きとか嫌いとかじゃなくて、ピンクのものを持つのが正しいのならそうしなきゃ、言われた通りにしなきゃ、と思うのです。
はじめは「水色が好き」のような自分の考えや好き嫌いがあるのに、
それとは異なることを誰かに言われた瞬間に、自分の考えは封印するようにしていました。
こういうのは、悪い意味で素直、とでも言うんでしょうか。
つづく
次回も引き続き、小学生の頃の話です。
だんだん性別に対する意識が変わっていったことについて書いています。
つづきはこちら↓