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「胸オペ体験談」シリーズの11回目です。
胸オペを受けた感想をまとめていきたいと思います。
心が軽くなった
やっと通常の状態になった
胸オペをしたことで、かなり心が軽くなりました。
ただ、ゼロがプラスになったわけではなく、マイナスがゼロになっただけなので、
手術の直後は「胸が平らになってすごく嬉しい!」という気持ちが強くありましたが、それが続いたのはせいぜい2~3日でした。
その後は、手術が無事に成功したことに対する喜びはあっても、自分の胸が平らであることに対して、喜びという感情はそこまでありません。
「理想の状態になれて嬉しい」ではなく「やっと(胸に関しては)通常の状態になった」という感覚です。
要らないものが無くなった
胸オペをする前までは、着替えるときに自分の胸を見たり、体を洗う時に触ったりしても、
自分の身体という実感があまりなく、「なんか変なもん付いてんな」という感覚で嫌悪感もかなり強かったですが、
胸オペをしてからは何の違和感もなく、とてもしっくり来ています。
もしかしたら、これまであったものが突然なくなるわけなので、何か足りないとか、寂しいと感じたりするのだろうか、と思っていましたが、全くそんなことはありません。
無いから足りないとかではなく、これまであったのが余分だっただけです。
物理的に楽になった
ナベシャツを着なくていい
いちいちナベシャツを着なくて良くなったのは、かなり大きいです。
暑いし、苦しいし、面倒だし。
ちょっとコンビニに行くとか、スーパーに買い物に行くとか、家に荷物が届いた時とか、
わざわざナベシャツを着て出なくていいのは、すごく楽です。
着るのが面倒だから出かけない、ということがなくなり、生活が豊かになった気さえします。
あと、僕は大人になってから、体を動かすのがあまり好きではなくなっていました。
いくつか理由はありますが、一番は、胸があるのが気持ち悪いからです。走ると揺れるし。
ナベシャツを着たとしても呼吸が苦しいし、結局胸が平らになるわけではないので、胸があるのは分かってしまいます。嫌悪感しかありません。
でも胸がなくなったら、昔は好きだった運動を、またやりたいという気持ちになりました。
入浴後に面倒なことをしなくていい
お風呂に入ったあと体を拭くとき、胸を持ち上げてそこの水分を拭く、というのもなくなりました。
あれ単純に面倒くさいし、やるたびに自分に胸があることを実感してしまいます。きっも。
平面になり、そんなことをしなくて良くなったのは、精神衛生上とても良い効果があったと思います。
下を見るだけでみぞおちが見えることを確認してほっとしたり、
横を向いた状態で鏡を見て、ちゃんと平面になっていることを確かめて、安心したりします。
無くなって本当に良かったと感じます。
まとめ
そういえば、「胸オペして軽くなったか?」と人に問われたときに、
物理的な話かと思って、軽くなったし見下ろすとみぞおちが見えるんだよ!と話したら、聞かれているのは心の話だったことがありました。
あの時はだいぶ笑いましたが、
胸は物理的にも精神的にも、僕にとっては邪魔な異物だったんだなあと改めて思います。
だから、胸を無くすことは、僕が僕として生きるために、とても重要なことでした。
お金はすごくかかったし、なんでマイナスをゼロにするためにこんなにかかるんだ、理不尽じゃないかという思いはあります。
でも、胸を平らにする手段として胸オペを受けたこと自体に対しては、僕は全く後悔していません。
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