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胸オペ体験談④~手術前のひと騒動~

胸オペ④ 胸オペ

胸オペを受ける前に、ちょっとした面倒ごとが起こりました。
心エコーの検査を受けなければいけなくなったのです。

今回はその内容について書きたいと思います。
もしかしたら、持病がある方や過去に大きな怪我をしたことのある方は、似たようなことが起こるかもしれません。

※前回の記事はこちら↓

心エコーの検査が必要になる

手術の1か月前、病院から突然連絡が来ました。
手術に必要なので心エコーを受けてね、という連絡です。

連絡が来たのは1か月前

手術前の心エコーは、全員が受けなければいけないものではありません。
僕の場合、0歳の時に心臓の手術を受けているので、念のためという理由でした。

でもさ、手術の3か月前のカウンセリングで過去の手術のこと話したし、その時は大丈夫って言ってたじゃん…
別に検査するのは(嫌だけど)いいんだけどさ、「手術は1か月後なので早く検査を受けてください」的なことを言われても、1か月前になってから連絡してきたのはそっちなのよ。

医療のことだし、その辺の判断には色んな事情があると思うので、誰が悪いとかではないのは分かりますが、もう少し早く連絡が欲しかったなと思ってしまいます。

時間がない

僕はたまたま会社を辞めるタイミングと重なっていたので有給を使って検査を受けられましたが、通勤していた時期だったら検査に行けていたかどうか怪しいです。

しかも、その連絡が来た10日後を過ぎると、手術がキャンセル不可になってしまうような日程でした。
キャンセルの可否に関しては相談すればなんとかなったかもしれないですが、でもそんなギリギリの時期に連絡が来て、それから検査の予約を取って、検査を受けて、その結果を待って、結果を病院に伝えて…。

もうすぐ手術確定だ、と思っているタイミングでのこういった連絡は、とても焦ります。

厄介だったこと

保険適用外で困ること

僕が受けた胸オペは、保険適用外のものです。
一方、0歳の時に受けた心臓の手術や、その後の経過観察は、保険適用がされています。

この違いが面倒だったのです。

保険適用がされる場合、必要な検査を他の病院で受けるときには、紹介状を書いたりして病院同士で情報のやり取りをしてくれると思うんです。
でも、それができないのです。

つまり、
・胸オペまたは心エコーの検査を受ける患者である僕自身が、
・自ら心エコーを受ける病院に連絡して、事情を説明して、検査を受け、
・その結果を、胸オペを受ける病院に僕から連絡しないといけない
ということです。

マジか、って思うじゃないですか。
なんでそもそも保険適用じゃねえんだろうなあって思いますし、金銭面だけじゃなくて、こういうときにも不具合が生じるんだなあって思いました。

検査を受ける病院探し

しかたなく僕は、検査を受ける病院を探しました。

病院に連絡をして、心エコーの検査を受けたいと伝えなければなりません。
そして、必ずその理由を聞かれるので、胸オペを受ける事情を話さなければなりません。

避けたい病院

はじめは、0歳の時に手術を受けた病院は避けたいと思っていました。
数年に1回ではありますが、定期健診などで何度も通っていたからです。

別に向こうのスタッフの方々は僕のことを認識していないでしょうが、こちらとしては知っている病院=知っている相手のようなものです。そうした相手にカミングアウトをことは避けたいのです。

相手との関係性が近いほどカミングアウトはしづらいです。
カミングアウトをした時にこちらが傷つくような反応をされた場合のショックが大きいですし、それによって関係性が変わってしまう可能性があるからです。

今回は対個人ではなく、対病院ですが、その場合でも似たような感情を持ちます。不快な対応をされたら、病院自体が嫌になってしまいます。
心臓に関して今を健康に過ごせているのは、その病院で手術を受けたからですし、これまで何度も通ってきて、今後も行くかもしれない病院に、失望したくなかったのです。

複数の病院に電話

そこで僕は、それまでにかかったことのない病院を探しました。
これまでに関わりのない、そしてその後の人生でも接点がないであろう相手には、比較的カミングアウトがしやすいものです。

でも、電話で説明をしても、まったく話が通じません。

病院その①
なんで心エコーを受けたいの? -胸オペを受けるからです。
何それ? -胸があるのが嫌なので、平らにする手術です。
性同一性障害ってこと? -そうではないです。
じゃあなんで胸を平らにするの? -だから、平らにしたいからです。
うーんよく分からないなあ? -(なんで?)

病院その②
なんで心エコーを受けたいの? -胸があるのが嫌なので、平らにする手術を受けるからです。
性同一性障害ってこと? -(面倒だからもうそれでいいや)そういう感じです。
病院から連絡してもらえばいいのに、なんで自分で電話してきたの? -その手術が保険適用じゃないからです。
どういうこと? -(こっちのセリフだわ)

※「性同一性障害」は、性別適合手術(胸オペとは違います)を受けるために必要な診断名です。
※保険適用で胸オペを受けられるのは、ごく一部の場合のみです。保険適用ではない場合の方が圧倒的に多いです。

いくつかの病院に電話しましたが、どの病院でも会話がスムーズに進まなかったので、僕は嫌になりました。

当時の僕は、医療従事者なら胸オペの概要ぐらい知っているだろうと思っていたのです。
いくら医療従事者でも、専門分野以外はほとんど知識がないことも多いと僕が知ったのは、もう少し後でした。

病院探しの結果

結局、心臓の手術を受けた病院で検査をすることにしました。
もし話が通じなくて予約がとれなかったら嫌なので、「前回の検診からしばらく経っているので、一応検査をしておきたい」という理由をつけました。

でも、検査結果が欲しいと伝えたら、なんで?と聞かれます。
検査を受けたとき、異常があるかないかくらいは教えてくれますが、通常は数値など詳細な情報を教えてくれるわけではありません。素人が聞いても分からない情報ばかりです。

結局胸オペについて説明する羽目になりました。
しかし、説明してもうまく通じません。結局ここでも通じないのか。待合室で他の患者さんも近くにいるところで何度も質問され、勘弁してくれと思いました。
最終的にはなんとか分かってもらうことは出来ましたが、だいぶメンタルが削られたので、自分で自分を褒めていかないとやってらんねえなと思いました。

そして、胸オペを受ける病院に心エコーの結果を送り、やっと諸々が終了しました。
この一件で、僕は精神的な疲れを得て、時間と交通費と情報開示にかかる費用を失った気がします。

まとめ

今回は、手術前に起きた大変だったことについて書きました。
ちなみに、実際は心エコーだけじゃなく他にも開示しなければならない情報があり、そのためにも色々動いたり、一件落着したと思った直後に、追加でこの情報もくださいと言われ何度も病院に行くことになったりもしました。

僕のようなケースはあまり多くはないと思いますが、手術前の期間は何かあったときに動けるような時間の余裕があるといいかもしれません。

次回のこのシリーズでは、胸オペ前日からの体験談を時系列で書いていきます。

※次回の記事はこちら↓

かずき

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