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【食べ物と僕】小松菜

食べ物と僕

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家庭菜園をやっている。

初めはプランターでちまちま育てていたが、
うちには庭があるので、土を耕していろんなものを育てるようになった。

以前は荒れ果てていた家の裏庭のような場所が、家族の食糧を生産する畑になり、土地を有効活用できている感じがする。

家庭菜園と小松菜

小松菜の栽培

育てている野菜のひとつに、小松菜がある。
葉物野菜の中ではほうれん草が一番好きだが、何度か試しても未だにうまく育てることができていない。

しかし、小松菜はとてもよく育つ。
すぐに発芽するし、すくすくと大きくなる。
放っておくと顔を覆えるほどの葉が育ってしまうので、早く採らなければならないのが大変なほどだ。

小松菜の収穫

スーパーの小松菜は、根っこごと引き抜いたやつの根をカットして、綺麗な見た目で並んでいることが多いと思う。
家庭菜園を始めた頃は、とりあえずスーパーのやつを参考にして、根ごと収穫していた。
でもある時、根は土の中に残したまま葉っぱだけを切って収穫すると、また葉が生えてくることに気がついた。
そうだったのか。お前、まだ成長できたのか。

それからというもの、葉を一枚一枚収穫して再び育つのを待ち、
葉があまり育たなくなってきたり、葉がかたくなってきたりすると、サヨナラするようになった。

収穫と虫

収穫するときは、虫がついていないかよく見ることが重要だ。
防虫ネット等を使っていないので、虫がつきやすい。
人間も小松菜を美味しく食べているが、虫にとっても美味しいのだろうか。

虫と慣れ

家庭菜園を始める前は、虫は基本的に苦手だった。
今でも得意ではないが、収穫時に手袋をしていれば、虫がいてもあまり動じなくなった。

いろんな虫がいる。
詳しくないので名前はよく分からないが、
黒くてピョコピョコ動く虫や、
動きの早すぎるでかいダンゴムシみたいな形の虫、
てんとう虫みたいな形と大きさでオレンジ色の模様があるやつ、
アオムシやイモムシ、あとはバッタもよくいる。
たまにナメクジも見る。

虫の可愛さ

虫を目にする機会が増えると、
若干気持ち悪いとは思ってしまうものの、同時に可愛くも思えてきた。

特に小さなアオムシは可愛い。
手袋ごしにでも触ってしまうと、うへぇとは思うが、
小さくて細くてゆっくり動くアオムシは可愛い。
本当に本当に小さくて、なんだか体が透けてるのもいる。2〜3ミリくらいの。
大きくて太くてよく動くのは可愛くない。

なお、アオムシが成長すると何になるのかはあまり知りたくない。
なぜなら蝶がちょっと苦手だからだ。
家庭菜園を始めてから、蝶を含む虫全般に慣れてはきたものの、不規則に素早く動き回る蝶はなんだか怖い。蛾は申し訳ないが嫌いだ。
この可愛いアオムシが蝶や蛾になるのかと思うと、あまり呑気に愛でていられない気持ちになる。
だから、アオムシの種類については勉強しないことにしている。

虫の貴重な瞬間

小松菜だったか他の葉物野菜だったか忘れてしまったが、
収穫をしているとき、アオムシがうんこをしているらしきところを見つけた。

初めて見た。貴重な瞬間である。このような場面を生で見られることは、多分めったにない。
しかし、そのときは早く収穫したかったので、排泄中にごめんよーと言いながら、アオムシごと地面に移動していただいた。タイミング悪くてごめんな。

洗う重要性

収穫した葉っぱは、台所に持っていって、もう一度よく見ながら水で洗う。

たまに収穫時に見落としたアオムシが出てくるので、庭に出ていただく。元気でね。
君の食事を奪ってごめんな、でもこれは人間が種を買ってきて育ててる野菜だから、人間が食べさせてもらうよ。
人間は自分勝手な生き物である。

台所で洗った後は、葉っぱを茹でたり焼いたりする。
だから、この洗うときにアオムシを見落としてしまうと、とても残念なことになる。
お互いに良い気分がしないので、洗う時にはよく見る。

小松菜の生命力

小松菜は強い。
種を蒔いていないのに生えてくるほどだ。

その辺から生えてくる小松菜

土を耕して、種を蒔いた場所から生えてくるのは分かる。嬉しい。
でもそうではない場所からも生える。
小松菜の種はとても小さい。きっと種まきの作業中に手や服についた種が、その辺に落ちてしまっているのだろう。

畑から10m以上離れているであろう場所とかに、小松菜らしきものが生えている。
種まきしてるときに通った記憶ないけどな、という場所にも生えている。

すごくでかいのもいる。
たまに家族の誰かが収穫している形跡がある。

耕さなくてもこんなに立派に育つのなら、
一生懸命汗を流して土づくりをしたのは、一体なんだったのだろうか。
別に悲しくなったり虚しくなったりはしないが、小松菜の生命力になんだか笑ってしまう。

畑の小松菜も、そうでない小松菜も、美味しく食べることにする。

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