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エンディングノートを書くまで

価値観・思考

前の記事はこちら↓

最近エンディングノートを書きました。
書こうと思ったのには、割とはっきりとしたきっかけがありましたが、
実際書き始めるまでには時間がかかりました。

なぜエンディングノートを書いたのか

葬儀に出て考えたこと

祖母の葬儀に出た時のことです。

ちょこんと寝かされた祖母は、死化粧を施されていました。
綺麗にファンデーションを塗られて、眉毛を描かれて。
僕は生前の祖母が化粧している姿なんて見たことがありませんでしたが、
明るい色の口紅は、祖母のイメージに合っているような気がしました。

でも、化粧をされた顔は、少なくとも、僕が見たことのある祖母の顔じゃない。
自分も死んだらそんな化粧をされてしまうんだろうか。
嫌だな。

祖母の戒名は、とっても祖母らしいものでした。
戒名って長いから、なんか強そう。

でも、やたらと性別をちらつかせてくるなと思いました。
そうか、戒名って男性か女性かではっきり分かれてるんだな。
自分も死んだら女性の戒名を付けられてしまうんだろうか。
それはすごく嫌だな。最悪だ。死んでも嫌だ。

自分の意思を伝えるには

女性の化粧も、女性の戒名も、要らない。拒否したい。

そのためには、どうしたらいいんだろう。
葬儀社の人に聞いてみる?菩提寺に伝えておく?うーん。

あ、エンディングノートを書いておけばいいんだ。
書いたからってすべてが解決するわけじゃないけど、無いよりいい。

絶対にされたくないことを、「絶対にされたくない」と伝えられる。
それを生きてる人たちがどうするかは分からないけど、
僕が自分の意思を書き残しておいたという事実は残る。

うん、そうしよう。

そんなわけで僕は、エンディングノートを書くことにしたのでした。

書くのには時間がかかった

書くと決めたのになかなか進まない

もともと、エンディングノート用意しておこうかな~となんとなく思ってはいましたが、
親族の葬儀に出たことがきっかけになって、よし書こうと決めました。

でも、一番書きたいのは葬儀に関することだったはずが、
色々調べているうちに、他にも書いた方が良さそうなことがどんどん出てきて、
どんなエンディングノートを用意して、何をどんな風に書けばいいのか、分からなくなっていきました。

自分で作れば理想のノートができると思って自分で作ろうとして挫折したり、
市販のを買ってみたものの、思ったより分厚くて書きづらくてやめてしまったり。

僕はこういう事をするとき、完璧にやりたくなってしまうタイプなので、
必要な情報が過不足なく綺麗に書かれていなければならない、みたいに思考になってしまいます。
本当はそんなに頑張る必要はないってのも、ちゃんと分かっています。

なんて書いてあるか読めて、意味が伝わるならそれでいいし、
もともと書いたら1年ごとに更新しようと思っていたから情報が古くなりすぎる心配は無いし、
たとえ30%くらいの出来栄えでも、無いよりあるほうがまし。

だけど自分が、完璧にしなきゃ気が済まないと思っていました。
こういう自分の性格はすごく面倒くさい。

エンディングノート書くのって大変だなあ。
そう思って何年も書けないでいたあるとき、ふと思い出しました。
エンディングノートを書こうと思った、最初のきっかけを。

目的を思い出したらうまく進んだ

そうだった、まずは葬儀のことだけ書ければよかったんだった。
じゃあなんでもいっか。
とりあえず安いの買って、書いてみてから考えよう。

そうしてとりあえず買ってみたのが、100均のやつでした。

あんなに悩んで、何をどんな順番で書くか細かく考えていたけど、
試しにセリアのを買ってみたら、小さくて薄くてスッキリしていて、
必要最低限の情報が詰まっている感じがして、書くのも読むのも簡単そう、と思いました。
もうこれでいいじゃん。というかこれがいいじゃん。

肝心の葬儀に関する欄は小さいけど、
後ろのメモのページが多いので、入りきらないのはそこに書けばいいや。
どこでも書けりゃいいんだよな。

全部をちゃんとやらなきゃという思いが薄れて、まずは適当でいいやと思い始めてから、
すいすいと進むようになりました。
何事もそういうもんなんだよな。

あと、セリアのは性別欄が自由記述式なのがよかったです。
この欄がもし「男・女」みたいな感じだったら絶対買わなかった。

ただ、完璧にしたいというこだわりが抜け切らない僕は、
最初に買って試しに書いたのが気に入らなくて、同じ商品をもう一度買って綺麗に書き直すみたいなことをしています。
自分でも何やってるんだろうと思いますが、110円でモヤモヤが解消できるなら安いもんです。

エンディングノートを書いてみた感想はこちら↓

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