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幼少期~大学時代について書くシリーズの第7回です。
中学生編、後編です。
人間関係
友達が変わっていく
僕の交友関係にも変化が起こりました。
小学校の頃は性別関係なくみんな仲良くしていましたが、中学生になったらなんとなく男女が分かれ始めるようになりました。
仲の良かった男子はたくさんいたはずですが、みんな僕とはあまり話してくれなくなりました。
中学生になったらなんだか話が合わなくなって、自然に距離ができていった女子の友達とは、明らかに違う感じがしました。
男子たちは、「女子だから」という理由で僕を遠ざけていたのだと、後で気づきました。
周りに合わせる
僕は、そうやって周りが女子ばかりになった中で、
必死に周りに合わせるということをしていました。
別に行きたくもないのに誘われたら一緒にトイレに行って、
何とも思っていないのに、誰かの持ち物を「可愛い」と言う誰かに同意していました。
そうしないと、一人になってしまうと思いました。
男子の友達が居なくなって、友達が7割くらい減ってしまったので、新しく仲良くなった女子は失いたくありませんでした。
だんだん疲れていった
でも、僕はだんだん周りに合わせるのが苦しくなっていきました。
周りの子は仲良くしてくれたけれど、その対象は僕自身というより、僕が作った”僕の形をした女の子”です。
僕自身のまま関われる相手も数人いたのでそれだけが救いでしたが、僕は少しずつ疲れていきました。
ちょっとずつ”僕の形をした女の子”という作品は崩れていき、周りとうまく話せなくなっていきました。
進級してクラス替えがあるごとに、なんとなく友達は減っていきました。
身体的な違和感
成長期
中学2年生ごろになると、成長期で胸が出てきました。
僕は、自分の身体が変化することを不快に思いました。
それまでは、余計な脂肪が全くなく、筋肉だけみたいな体型をしていました。
スポーツをしていたこともあり、体力があって、腹筋が割れてて、体脂肪率は1桁で、全体的にかなり細かったと思います。
単に太るとか体脂肪が増えるとかそういうことが嫌だったのではなくて、
自分の身体が、保健体育の教科書に載っていた絵のような、女性っぽい体型になってしまうのがとても嫌でした。
そうなってしまうのかもしれないと考えただけで、鳥肌が立つような強い抵抗感がありました。
身体が変わることを考えたくなくて、自分はこれまで通りの体型のまま成長していくと無理やり信じていました。
胸が出たとしても、ほんのちょっとだけで済むだろう。それ以外は何も変わらないだろう。
そう思うようにしていました。
”女性”になりたくない
当時は、それまで通りではなくなることに対して抵抗があるんだと思っていましたが、
今考えると、自分が”女性”になっていくのが嫌で、怖くて、気持ちが悪くて、受け入れたくなかったんだと思います。
だから、ブラジャーは本当に付けたくありませんでした。付けてしまうと、”女性”に近づいてしまうと感じたからです。
中学生だったか高校生だったか、いつ付け始めたかは覚えていませんが、本当にギリギリまで付けませんでした。もうさすがに付けないといけないだろう、と自分ですら思うようになってから、諦めてようやく付けました。
つづく
次回は高校生になってからの話です。
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