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この記事では、胸オペ前のカウンセリングの内容について書いていきます。
後編の今回は、リスク・デメリットや、費用についてです。
カウンセリングでは、気になっていたことや不安に思っていたことを質問したり、手術の方法や日程に関する説明を受けたりしました。
僕がどんなことを訊いたのか、回答はどうだったか、その後手術を受けてみて実際どうだったか、などを書いていこうと思います。
リスクやデメリットについて
個人的にはこのあたりの説明をちゃんとしてくれる病院が良いと思います。
というか説明しない病院はやばい気がします。
麻酔のリスクについて
僕は麻酔を受けることの少ない人生を送っているので、やはりここは気になりました。
医療の知識もあるわけではないので、ちゃんと聞いておきたいところです。
「体質による」とのことでしたが、結果的には問題ありませんでした。
ただ、僕は生まれてすぐに心臓の手術を受けており、その関係で麻酔や手術が出来るかどうか怪しかったようで、心エコーを取ったり色々と大変でした。
その話は次回詳しく書く予定です。
傷口が壊死するリスク
胸オペのことを調べると必ず出てくる言葉、「傷口の壊死」。
僕は大きな怪我等をしたことがなく、馴染みの無い言葉なので恐怖でした。
自分の場合の壊死の可能性はどのくらいなのか聞いてみたところ、「体質にもよるし、手術してみないと分からない」とのことでした。
僕はI字切開と呼ばれる方法で手術を受けました。
初めに説明を受けた手順は、①乳輪・乳頭を含む胸の下部分を大きく切って、②乳腺と皮膚を切除して、③乳輪・乳頭を新たな位置に移植するという方法でした。このとき、移植した乳輪・乳頭が特に壊死しやすいようです。
壊死のリスクを回避するために、乳輪・乳頭は移植せず無くしてしまうという方法もあります。
僕は後者の方法にしました。
これまで生きてきた中で乳首が役に立ったことないし、別に使う予定ないし。
できなくなること
本当は、「手術したら温泉に行けるようになりました~」ってなったらいいなとか思っていました。
僕は、温泉のにおいとか、お湯に浸かるのとかは好きです。
でも自分の胸が本当に嫌で、温泉に行くとそれを他人から見える状態にしなくてはならないのが苦痛だったので、第二次性徴が始まったあたりからずっと行けませんでした。
手術をして、なおかつ傷口が目立たなくなれば、
胸を他人に見られることがなく、見えたとしても傷口に違和感がなく、周囲の視線が気にならず、安心して温泉に行けるようになるんじゃないかと、ちょっと期待していました。
でもなー、乳首なかったら温泉行くの勇気いるなー。
壊死のリスク回避と温泉に行きたい欲を天秤にかけた結果、リスク回避が勝ちました。
温泉的なところは、お風呂付きの個室を利用すればそれなりに楽しめるし、これまでもずっと行ってなかったのがこれからも行かないままになるだけなので、まあいいやと諦めました。
乳首無くなっても、あとで乳首の形にタトゥー入れることも出来るよと言われましたが、タトゥーしたら温泉入れなくない?笑
手術後の痛みや生活についての不安
当日の痛みや体調は?
痛みの感じ方やど体調は人によるけれど、術後数時間したらもう歩ける人が多いとのことです。
僕が手術をした病院は、日帰りで翌日通院という形だったので、大体の人は近くのホテルに宿泊します。
手術して数時間休んだら、歩いてホテルに帰っていく人がほとんどだそうです。
僕の場合は思っていたより痛くなかったです。
色んなブログでも書いてあるように、「強めの筋肉痛のような痛み」でした。
筋肉痛に慣れていたのであまり痛みを感じなかったのかもしれませんし、手術をしたことが嬉しくてアドレナリン的なものが出ていたのかもしれません。
吐き気や体調不良もなく、ご飯もモリモリ食べていました。
腕はどのくらい動かせるのか
当時僕が勤務していた会社では、毎朝ラジオ体操をしていました。
胸オペしたことがバレるのが面倒だったので、ラジオ体操が出来る程度には上半身を動かせるといいなと思っていました。
これについては、病院からもらった回答をはっきりとは覚えていないのですが、
しっかり腕を伸ばして上げるとなると1~2か月ほどかかるけれど、軽くであれば、1~2週間くらいで動かせるんじゃないか、とのことだったと思います。
2~3日でできるようになる人もいるし、人によってかなり差があるとのことでした。
結果的には胸オペをする直前に会社を退職をしたので、心配しなくてもよかったのですが、術後1週間くらいしたときには、周囲から見て違和感なく腕を動かせるようになっていたと思います。
ただ、痛みはあったので腕を垂直に上げることは出来なかったですし、ジャンプはしちゃいけない気がする、と思ったので挑戦はしませんでした。
また、術後に胸に巻くバンドは何日間くらいつける必要があるのか、とても気になっていました。
夏でクールビズの期間だったので、スーツで会社に行くことを想定した時に、何か巻いていることが分かってしまうんじゃないかと思ったからです。
僕の場合は、就寝時以外は1か月間バンドをつける必要がありました。会社に行っていたらバレるリスクがあったかもしれません。
僕が会社を辞めた理由は胸オペとは無関係ですが、ちょうどいい時期に辞めて良かったと思います。
生理と重なってしまったら?
胸オペについて色々考えていた時に、ふと生理と重なったら嫌だなと思って、自分の周期を調べました。
すると、普段そんなに周期が安定しているわけではないので大体ですが、手術の日と生理期間が重なりそうでした。
そして、なんと本当に来ました。しかも手術当日が生理2日目。最悪だけど面白すぎる。ネタじゃん。
ただ、手術の麻酔のおかげで生理痛を感じなかったので、もしかしたら良いタイミングだったのかもしれません。
手術にかかる費用
手術関連費用
僕が病院に支払った費用は以下の通りです。
手術代 | 756,000円 |
バストバンド代 (術後に胸部に巻いておくバンド) | 2,500円 |
診察代 (カウンセリング、血液検査など) | 8,100円 |
合計 | 766,600円 |
その他必要経費
ほかにも、胸オペを受けるにあたって、以下の費用が必要でした。
交通費(手術後の検診等含む) | 22,620円 |
宿泊費 | 16,300円 |
合計 | 38,920円 |
僕は普段自炊をしているので、上記に加えてコンビニでの食事購入代なども必要経費となりますが、当時使った金額が曖昧なので省いています。
合計
合計では、以下の費用がかかりました。
手術関連費用 | 766,600円 |
その他必要経費 | 38,920円 |
合計 | 805,520円 |
改めて…高いなあ…
まとめ
今回は、胸オペ前に気になっていたリスクやデメリット、費用についてまとめました。
胸オペを検討している方にとって、少しでも参考になればと思います。
次回は、胸オペ直前に起こったひと騒動を書いていきます。
もしかしたら、持病がある方や過去に大きな怪我をしたことのある方は、似たようなことが起こるかもしれません。
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